私の研究の旅:GeneticsからEpigeneticsへ ホームへ
“Tox 21” 研究所 澁谷 徹
1・はじめに
2019年11月末に名古屋大学農学部の関東同窓会があり、当日の講師であった松田洋一教授にお会いしました。
その折に、私がもう50年も前に行った、学位論文の「ニワトリ匍匐(ほふく)鶏のCreeper 遺伝子の発現機序が
分子レベルでやっと解明され、近々Nature誌の姉妹誌のScientific Reportsに掲載されるとの話をお聞きして感無量でした。
残念ながら私は著者の一員ではなく、数編の引用文献として名前が記載されるにすぎませんが。このことをお聞きしてから、
突然私の研究の歩みを振りかえってみたくなりました。考えると大学入学からもう60年近くたっていることになります。
30年間勤務した(財)食品薬品安全センター(安全センター)では、労力の大半をマウスの始原生殖細胞の突然変異の
研究に没頭しました。退職後は、残念ながらもう実験はできませんので、「環境エピゲノミクス」についての文献渉猟を
行っています。振り返ってみると、私の研究の旅は「GeneticsからEpigenetics」への旅であったようです。
これからもこの旅路はどこまでも続く道であるようです。
第2回 2.兵庫農科大学(現神戸大学農学部) 前編
第3回 2.兵庫農科大学(現神戸大学農学部) 後編
第4回 3.ニワトリCreeper遺伝子 前編
第5回 3.ニワトリCreeper遺伝子 後編
第6回 4. マウス始原生殖細胞のENUによる突然変異の誘発 前編
第7回 4. マウス始原生殖細胞のENUによる突然変異の誘発 後編
第8回 5. Bill Russell先生